RSX
読み:アーエスエックス
外語:RSX: Reality Synthesizer
PLAYSTATION 3で採用された、NVIDIAが開発したグラフィックプロセッサー(GPU)。
性能
ソニーによると、1.8TFLOPSとされる。
前代のPlayStation2は、グラフィック周辺のメモリー不足が致命的だった。対してPLAYSTATION 3では、豊富なメモリーを搭載し、非常に贅沢な設計になっている。
仕様
その仕様は、NVIDIAの「GeForce 7800 GTX」のG70とほぼ同じとされる。G70との差は、プロセスルールやバスなどである。
パソコン用のG70は、台湾TSMCの0.11μmプロセスルールであり、PCI Express x16、外部メモリーは256ビット幅のGDDR3インターフェイスである。
対し、RSXはソニー・東芝の90nmプロセスルールで、FlexIOによる128ビット幅のインターフェイスである。外部メモリーは同様にGDDR3である。
性能差
G70とRSXはほぼ同じアーキテクチャーであるが、動作クロック周波数が異なるため、実質的な性能は異なる。
G70は製品版は430MHzだが、RSXは550MHz(当初公称)である。この差は、製造されるプロセスルールの差によるものである。
現行仕様
当初公称より、実際の製品スペックは落ちているようである。
なお、RSX自体はG70より高性能となるはずだったが、FlexIOバスの性能からメインメモリーへのアクセスがボトルネックとなっており、スペック的には下位モデルのGeForce 7600相当とされている。
また、当初RSXのコアクロックが550MHz、ビデオメモリー700MHzと発表されていたがこれも落とされ、発売モデルではRSXのコアクロックが500MHz、ビデオメモリー650MHzだと言われている。
特徴
RSXはマルチチップモジュール(MCM)であり、RSXとメモリーがオンモジュールになっている。
RSXの表面は銀色のヒートスプレッダが被されているが、これを剥がすと中央にRSXチップ、その四隅にGDDR3メモリーが4チップ存在する。
メモリーはSAMSUNG K4J52324QC-SC14である。このメモリーの仕様は、GDDR3、1.4ns、1.8V、32ビット、となっている。
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