RNAウイルス
読み:アーエンエイ-ウイルス
外語:RNA virus

 遺伝情報をRNAとして持っているウイルスのこと。
目次

特徴
 その殆どは一本鎖RNAウイルスであるが、一部例外に二本鎖RNAウイルスがある。
 ゲノムは、生物細胞と違い環状となっていることが多い。

分類

鎖の構成
 一本鎖RNAウイルスには、mRNAと同様に5'末端3'末端方向に遺伝子がコードされているプラス鎖のものと、逆に3'末端→5'末端方向にコードされているマイナス鎖のものがある。
 プラス鎖のものはそのままの形で蛋白質に翻訳できるが、マイナス鎖のものはそのままでは蛋白質に翻訳できない。そこでマイナス鎖RNAウイルスは、必ずプラス鎖RNA(mRNA)の形に転写するための酵素を持っている。さもなくば自分自身の蛋白質が合成できないからである。


 ウイルス学においてのウイルスの分類では、RNAウイルスは第3綱〜第7綱までの5綱に分けられる。
 RNAのみのタイプとして、二本鎖RNAウイルスが第3綱、一本鎖RNAウイルスでプラス鎖のものが第4網、マイナス鎖のものが第5綱となる。
 そして残る二網は、第6網が一本鎖プラス鎖RNAウイルスであり、RNAウイルスであるが逆転写酵素によってまず二本鎖DNAの中間体を作るのが特徴である。
 第7網は、二本鎖DNAウイルスではあるが、第1綱と異なるのはRNAがゲノム複製の中間体となる点である。

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