イプシロンロケットの二段目として開発された固体ロケットモーターの一つ。開発はIHIエアロスペースである。
- 全長: 4.0m
- 外径: 2.6m
- 質量: 17.2トン
- 推進薬: コンポジット推進薬(固体推進薬)
- 推進薬質量: 15.0トン
- 推力(真空中): 445kN
- 全燃焼秒時: 129s
- 真空中推力: 445kN
- 真空中比推力: 295s
イプシロンロケット試験機で使われたM-34cから、約30%の性能強化が図られた。
強化型開発の目的は、イプシロンロケット2号機で打ち上げたジオスペース探査衛星「あらせ」、および経済産業省が開発している小型のレーダー衛星「ASNARO-2」に合わせたもので、初号機では性能が足らず打ち上げられないことから、開発されることとなった。
M-34cと比して、モーター経が2.2mから2.5m、推進薬質量が11.6トンから15.0トンとなった。
また推進薬も、使用するアルミニウム粉末をSRB-Aと共通化したり、充填形状を変更したりすることで低コスト化が図られている。
また、第三段のKM-V2cと共に伸展ノズルが廃止され、軽量化が図られている。
用語の所属
イプシロンロケット
固体燃料ロケット
関連する用語
M-34c