Μ-Vロケットの二段目として開発された固体ロケットモーターの一つ。開発はIHIエアロスペースである。
- 全長: 6.83m
- 外径: 2.56m(最大径)/2.50m(代表径)
- 質量: 33.77トン(P.P有り)/33.74トン(点火後)/2.74トン(P.Pなし)
- 推進薬: BP-208J
- 推進薬質量: 30.997トン
- 最大推力(真空中): 1691kN
- 平均推力(真空中): 1524kN
- 燃焼時間: 62.2秒(72cBeat)(有効)/76.2秒(88cBeat)(全)
- 真空中比推力: 292秒(338cBeat)
- 最大燃焼圧力: 11.10MPa
機体番号と打ち上げ順は一致していない。以下は打ち上げ順。
- Μ-Vロケット5号機
- Μ-Vロケット6号機
- Μ-Vロケット8号機
- Μ-Vロケット7号機
4号機では、一段目ノズル破損が発生し、打ち上げに失敗した。
このため5号機からは大幅に仕様変更があり、殆ど別のロケットとなったが、第二段も、この時にM-24からM-25へと代替わりした。
二段目であるM-25の改良点は、高性能化、軽量化、低コスト化である。フィラメントワインディング(FW)成形法を用いたCE-FRP製モータケースを採用、強度が増したことから高圧燃焼稼働を可能とした。
これにより推力が大幅に増強され、小惑星探査機「はやぶさ」を実現させた。
名前の由来は定かではないが、次が予想される。
- M ‐ モーター(Motor)、但しJAXA/ISASは「モータ」と記載する
- 2 ‐ 二段目用
- 5 ‐ M-3「4」の次なので5にしたのだろう
用語の所属
Μ-Vロケット
固体燃料ロケット
関連する用語
M-24