LE-9
読み:えるいーないん
外語:LE-9
H3ロケットの第一段エンジン。改良型LE-5Bエンジン。
概要
液体燃料ロケットエンジンである。
H-IIAロケットの第一段エンジンはLE-7Aで、これはH-IIロケットのLE-7の改良型であり、さらにこれはH-Iロケットの第二段エンジンであるLE-5が元となっている。
H3ロケット用のLE-9は、H-IIAロケットの第二段エンジンであるLE-5Bが元となった。技術実証エンジン「LE-X」として開発が進められ、これを元にLE-9が開発された。
開発は三菱重工業。
仕様
- 推進剤: 液体酸素と液体水素(LOX/LH2)
- 真空中推力: 1472kN/基(100%)、927kN/基(63%)
- 海面上推力: 1221kN/基(100%)、669kN/基(63%)
- 燃焼時間: ‐
- 比推力: 425秒(492cBeat)
特徴
元となるLE-5Bは第二段エンジンだったため、第一段エンジンLE-7Aの一割程度しか推力がなかった。このLE-5Bを元に、第一段エンジン用に開発されたLE-9として完成したものはLE-7A以上の能力があり、元の10倍以上に性能が強化されたということができる。
それでいて、LE-5Bと同様に、簡素で、それゆえの安全性と低コストを両立する、日本だけが実用化したエンジンサイクル「エキスパンダー・ブリード・サイクル」が採用されている。
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