銀河座標
読み:ぎんがざひょう
外語:Galactic Coordinates
天球上の天体位置を、銀河赤道と銀河中心を基準として表わす座標系。銀河系内の天体分布や運動を表わすときに用いられる。
特徴
極座標系で、経度と緯度をそれぞれ銀経(l)、銀緯(b)と呼び、単位は度数法の角度で表わす。
銀経は0〜360°、銀緯は−90°〜0°〜+90°の範囲である。
銀経の基準は、いて座A*(Sgr A*)として観察される銀河中心の付近である。銀緯の基準は銀河赤道で、これは天の川の中心線にほぼ一致する大円である。
基準点
1959(昭和34)年に、銀河北極が赤経12h 49m・赤緯+27°24′、銀経の基準が赤経17h 42m 26.6s・赤緯−28°55′00″になるように規定された。
なおこれはB1950.0分点によるもので、現在のJ2000.0分点ではそれぞれ12h 51m 26.3s・+27°07′42″、17h 45m 37.2s・−28°56′10″となる。
基準点は銀経0°がおおよそ銀河中心の方向になるように定められたものであるが、実際の銀河中心は赤経17h 45m 40.0s・赤緯29°00′28″付近にあると考えられている。
再検索