金属管工事
読み:きんぞくかんこうじ

 電線管工事のうち、金属管を用いる施工法。
目次

概要
 金属管は壁などにサドルで固定(支持)する。管を曲げるときは、屈曲半径は管内径の6倍以上とする。
 中に通す電線は、屋外用のOWを除く絶縁電線を使用し、線はより線または直径3.2mm以下の単線とする。
 電線の接続は必ずジョイントボックス内で実施し、管の中に接続点を設けてはならない。

特徴

収納
 同じ回路は同じ金属管に入れる。こうすることで電磁的平衡をとり、金属管内に磁気が生じないようにする。
 これは、電線の周囲には磁力線が生じるが、一つの回路の行きと帰りでそれぞれ逆方向の電流が流れているため、同じ管に入れることで互いを打ち消す働きが期待できる。従って同じ電線は同じ管に入れなければならない。

接地
 金属管相互、金属管とボックスは、ボンド線(裸銅線)やカップリングで接続し、電気的にも接続する必要がある。その上で、漏電や感電事故を防止するために接地が必要。300V以下ならD種接地、300Vを超えて管に簡易接触防護措置を施さない場合はC種接地が原則である。
 接地は省略可能だが、その条件は次の通りである。
  1. 乾燥した場所で、管の長さが4m以下である
  2. 対地電圧が150V以下で、長さ8m以下の管を簡易接触防護措置を施すか、または乾燥した場所に施設

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