規定度
読み:きていど
外語:N: Normal

 濃度の一つ。
目次

概要
 規定度では、「規定」そのものを単位とすることが多い(例: 10規定)が、ノルマル(N)を用いることもある(例: 12N)。
 但し、Nと書いて「規定」と読む人もいる。これは、「ノルマル」と読むとn-hexaneなどのノルマルとややこしいためと考えられる。
 また、「N」は国際単位系ニュートンと同じ記号(N)で紛らわしいので使うべきではないとされているらしい。義務教育における学習指導要領では扱わないことになっているが、化学者はよく使う。

特徴

定義
 1規定の溶液とは、であれば1molの水素イオン(H+)を供給でき、塩基であれば1molのH+を吸収し得るだけの溶質が溶液1L(=1[dm3]=1000[cm3])中に含まれるときの濃度のこと。
 こうして2mol供給できるなら2規定(2N)、3mol供給できるなら3規定(3N)…のように表現される。
 例えば、1mol/Lの塩酸は1N、1mol/Lの硫酸は2Nである。

注意点
 なぜか1/2[N]を「N/2」と表記する。0.5molをmol/2と表記する人はいないにも関わらず。
 (酸の規定度[N])×(酸の量[ml])=(塩基の規定度[N])×(塩基の量[ml])となった時に、中和される(pHが7になる)とは限らない。

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