白血球
読み:はっけっきゅう
外語:WBC: White Blood Cell
主として免疫を司る細胞。
概要
外部から侵入した細菌などを食べて殺す(貪食する)働きをする。
ドイツ語からロイコ、あるいはドイツ語の白(Weiβ)からワイセともいう。
特徴
種類
健康成人の抹消血白血球は4000〜8000/μLで、大きく5種類に分けられる。
併記したパーセントの範囲は、健康診断の判断基準の一例で、この範囲内に収まれば正常である。
- 顆粒球
- 好中球(NEU: 約6割) (43.0〜75.0%)
- 好酸球(EOS: 約5%) (1.0〜6.0%)
- 好塩基球(BAS: 約1%) (0〜2.0%)
- リンパ球(LYM: 約30%) (25.0〜45.0%)
- 単球(MON: 約5%)(2.0〜8.0%)
機能
- 好中球(NEU) 細菌や真菌に感染した場合、最初に対応する顆粒球。
怪我などで見られる膿は、この好中球の死体が主となっている。
好中球で倒しきれなかった分は、マクロファージ(単球)が対処する。
- 好酸球(EOS) 寄生虫や寄生虫卵に感染した場合に、それらに攻撃をする顆粒球。
花粉症、蕁麻疹で代表されるI型アレルギーなどでも増殖する。
- 好塩基球(BAS) 機能不明。
- リンパ球(LYM) ウイルス感染や腫瘍やがん細胞など、小さなものに対応する。
風邪を引いたときなどには、ウイルスを除去するためにリンパ球は消費される。
- 単球(MON) 細菌などの異物を単球細胞内に取り込み、酵素で消化して倒す(貪食)。
異物を分解した後、抗原を提示することで、ヘルパーT細胞が免疫反応を開始する。
病気
白血球が多くなる病気は多い(炎症、感染症、悪性腫瘍(白血病も含む)、膠原病など枚挙に暇無し)が、少なくなる病気は珍しい。
骨髄の造血機能に異常をきたす重い病気があると、白血球が極端に多くなったり、逆に少なくなったりする。
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