独立栄養微生物
読み:どくりつえいようびせいぶつ
有機分子を利用せずとも生きていける独立栄養微生物。微生物以外では植物がこのタイプに属する。
概要
大きく、無機化合物からエネルギーを得る化学独立栄養微生物(無機栄養微生物)と、光からエネルギーを得る光独立栄養微生物とに分類される。
後者は植物と同様の機構でエネルギーを得ている微生物である。
特徴
無機化合物
使われる基質となる無機化合物には様々あり、用いる基質に応じて硫黄細菌、水素細菌、鉄細菌などと呼ばれる。
これら無機化合物から引き出した電子の流れを細胞膜中に作り、プロトン駆動力を形成してATPを生成する。
この合成されたATPを用いてCO2を固定する。
CO2固定
CO2の固定にはもっぱらカルビン回路が使われるが、ある種の光合成細菌では還元的TCA回路が使われる事もある。
これらの回路とNADPHの還元力を用いてCO2を固定し、有機化合物を合成する。
この機構は植物などにも見られるが、独立栄養微生物でも類似の回路が利用されていると考えられている。
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