火力発電所
読み:かりょくはつでんしょ
外語:thermal power station

 火力発電を行なう発電所
目次

概要
 現在のベースロード(基幹電源)である原子力発電所は24時間稼働して最低限必要な電力を補っているが、これは電力需要の少ない夜中も稼働するため、必要最小限の電力供給源である。
 電力需要が高まる日中は不足するため、これに火力発電などを加えている。

特徴

問題点
 火力発電は安全性に問題があり、火力発電を増やすと統計的には確実に死人が増える。
 その問題も、燃料の採掘の危険性、燃焼に伴う大気汚染、燃料の自然発火(特に石炭)による火災、燃焼後の灰の処分方法など多岐にわたる。
 特に、石炭火力発電は放射能の問題と炭鉱での死者数という大きな問題を抱えている。
 そこで世界的な情勢としては、火力発電は減らし、原子力発電所の建設ラッシュとなっている。

立地
 火力発電所は、古くは重油、最近ではLNG石炭が燃料として一般的である。いずれにせよ火災のリスクが非常に高く、また公害も懸念されるため、民家より離れた場所に建てられることが多い。
 結果として、埋め立て地などに建てられる例が多いため、耐震性に問題があることが多い。もし地震などで配管が破損し高圧水蒸気などが漏れた場合、人に直撃すればもちろん即死、万一火力の燃料に当たれば引火する。ひとたび燃料が発火すれば燃え広がり、広範囲で爆発四散し多くの死者を出す危険性をはらんでいる。

火災
 ちなみに水蒸気は約600℃の超臨界圧蒸気である。燃料となる重油の引火点は60℃〜100℃、発火点は250℃〜380℃、天然ガスの主成分メタンは536℃である。
 火種はなくとも高温水蒸気を浴びるだけで勝手に燃えてしまうことになる。

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