気違い
読み:きちがい
外語:lunatic

 精神異常者や人格障害者、あるいはそのような人の状態のこと。物狂いとも。
 なお、精神障害者と同一視するべからず。気違いは野放しにしておくと危険だが、精神障害者(鬱病の患者など)は違う。
目次

概要
 正気ではない行動を取る者を気違いという。
 突然無関係の人間を切り付けたり、夜中に窓から叫んだり、近所の家に放火したり、「悪魔に命令された」として車で歩道を走り街行く人たちを次々とひき殺すような輩のことをいう。
 一般的に気違いといえば統合失調症(精神分裂病)をいうことが多いが、気違いはそれだけではない。実は自己愛性人格障害が一番危険とも囁(ささや)かれる。

特権
 日本の法律(刑法)では、このような輩は罪に問えず、実名や住処さえ報道されぬまま、無罪放免、犯罪殺人やり放題、というのが現状である。
 最近では精神病院送りになるようではあるが、それも死ぬまで病院に閉じ込めるわけではなく、いつかは退院し、もって再び被害者を生むことになる。
 なぜなら、現在の日本の刑法第39条では
 心神喪失者の行為は、罰しない
 とされており、心神喪失者の犯罪に対する処罰は刑法の対象外となっており、何をしても無罪だからである。そして、無罪の人間の実名を晒すことはプライバシーの侵害であるので、実名の報道もできないことになる。
 猟奇的殺人者(えてして気違いである)が巷を騒がせるたびに法の改正が求められるが、なかなか改正される気配はない。被害者の人権は、常に蔑ろにされる。

気違いの犯罪例
 2004(平成16)年11月18日06:20(17日@930)頃、大阪府茨木市の路上で、自転車で通行中の5人を乗用車で次々に撥ね、2人を殺害、3人に重傷を負わせた事件がある。この道路は通学路であり、1時間ずれていたら多くの子供がひき殺されていたと考えられる。
 当時22歳だった元産経新聞配達員の屋島正則は逮捕、起訴される。男は全裸であり、車内にも服はなかった。
 なお、屋島正則は通名、実は在日朝鮮人で、本名は辺英鉄だと一時報道された。しかし、その後は一切名前の報道がされなくなった。
 本人は「人を殺そうと思った」「死刑で死ねる」と起訴事実を求めたものの、2007(平成19)年2月28日、大阪地裁(西田真基裁判長)は「無罪」(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。
 検察側は控訴したと思われるが、続報がないため不明である。

「気違い」という表現
 気違いという語は現在、差別的であるとし、使用が忌避される傾向にある。放送禁止用語であり、テレビなどでは使われない。また新聞などでも使われることはまず無いと考えられる。
 しかし、これは大きな誤りである。
 気違いというのは、あくまで、気が「違っている」ということである。気が「狂って」居るわけでもなく、「精神が異常」でもない。あくまで、気が「違っている」に過ぎない。
 これは「気違い」である事など、とても些細なことだ、ということを意味しているのであり、この表現には日本人らしい慎み深さが込められている。精神障害者、精神異常などといった直接的な表現より、慎ましく表現するのに適した言葉なのである。

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