循環系
読み:じゅんかんけい

 循環器によって構成される生体システム。
目次

概要
 通常、循環系、循環器というと、心臓および血管からなる血管系をいう。
 広くは、これに更にリンパ系を加える。
 ヒト始め高等動物の血管系は閉鎖系であるが、リンパは開放系となっている。

特徴

血液循環
 ヒトでは通常、心臓は4つの部屋に分かれており、循環は大きく右心系(右心房右心室)と左心系(左心房左心室)に別けられる。
 
 頭や体より戻った血液は右心系に入り、に送られる。呼吸によって肺で血液は酸素化され再び心臓に戻り、左心系に入る。左心系では大動脈を通り脳や体に血液を供給する。
 このうち右心系による肺への循環を肺循環(または小循環)、左心系による脳や体への循環を体循環(または大循環)と呼ぶ。

リンパ循環
 リンパ管の中にある液体をリンパ液というが、これは細胞間を流れる体液の一つ組織液と同等である。リンパ系と呼ばれる組織を形成する。
 リンパ管の内容物は、血管とは違いポンプのようなものはなく、骨格筋の収縮などの影響を受けて移動する。

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