平熱
読み:へいねつ
外語:BT: Body Temperature

 体温の平常値。日本人の平均体温は36.89℃±0.34℃とされている。
目次

概要
 田坂定孝ほか著「健常日本人腋窩温の統計値について」(掲載誌 日新醫學 44(12) 1957.12 p.633〜638)によると、日本人の平均体温は36.89℃±0.34℃とされている。つまり平均は36.55℃〜37.23℃の間にあることになる。
 このため、一般に発熱と考えられている37℃は平均値内であるため、実は多くの人にとっては平熱である可能性がある。
 ただし、平均が36.89℃だからと言っても実際には平熱が35℃台の人から37℃の人までがおり、かなりの幅が存在する。平熱が35℃台の人にとっては体温37℃は平熱より明らかに高く、これは発熱している状態であると判断できる。

特徴

年齢と平熱
 平熱は個人差があるが、年齢差もあり、生涯同じ平熱というわけではない。また、朝と夕方でも体温には差があり、朝は一般に体温が低めで、夕方から夜にかけて体温が上がる傾向にある。
 乳幼児は一般に体温が高い傾向にあるが、泣いて暴れたり満腹になったりするだけでも体温が上昇する。そして、成長に伴い低めの体温で安定し、さらに高齢になると平熱は低下する傾向にある。

低体温
 平均より1℃以上低い状態が低体温とされ、概ね平熱が36℃未満で低体温とされる。

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