光過敏性てんかん
読み:ひかりかびんせいてんかん
光の刺激がきっかけとなって起こる癲癇(発作的に痙攣・意識喪失などの症状をおこす疾患)のこと。日常生活では木漏れ日や夜間の対向車のヘッドライトなどで誘発されることもあるが、テレビゲームの激しい光の点滅で誘発される "テレビゲームてんかん" が、子供たちの間でまれに起こるようになり、英国ではこれで死者も出ている。1997(平成9)年12月16日に起こった、アニメ "ポケモン" での騒動もこれが原因といわれている。
この症状が現われるのは主に脳の機能が未発達な子供で、12歳前後が最も危険性が高いと言われている。光の点滅周期では15〜20Hzが最も誘発性が高く、光過敏性があるかどうかの医者による検査にもこの周波数の刺激を与えて検査する。
テレビゲームてんかんが騒がれ始めた頃から、ゲーム機の説明書には必ず注意書きが書かれるようになった。海外ではより具体的な規制がある。アメリカでは演劇などで光の点滅を使う演出がある場合、パンフレットや場内アナウンスでその旨を観客にあらかじめ知らせ、注意を促すようになっている。イギリスでは、アニメなどでの光の点滅は1秒間に3回以下と決められている。テレビでは1フレーム置きに点滅を繰り返すとちょうど15Hzになり、危険性が高い。
テレビによるてんかんを予防するための自衛手段としては、テレビに近寄りすぎないように注意して視野にテレビ画面以外の風景も入るようにすること、部屋が暗い状態でテレビ画面を見るのを避けること、などがある。
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