ルナ
読み:ルナ
外語:Luna

 旧ソビエト連邦の探査計画、およびその際に使われた探査機の名。1959(昭和34)年〜1976(昭和51)年までに計24機が打ち上げられた。
 冷戦時代は、宇宙開発分野でも旧ソ連とアメリカは競争を行なっており、月に人類を送ると明言したアメリカの影で、密かに有人月探査の計画を進めていたようだ(当時は共産主義であったため、外への情報流出が極めて少なかった)。
 無人に於いては、初めて月に達したのがルナ2号、初めて月の裏側を撮影したのがルナ3号、月面への軟着陸を初めて成功させたのはルナ9号と、先手を打っていたのは常に旧ソ連だったのだが、有人月探査をアメリカのアポロ11号に越されてしまったため、以降の有人探査の計画は断念し、その後は無人探査による月の岩石収集と、有人では宇宙ステーション開発の方面に重点を置くようになった。
 Luna(ルナ)は、ローマ神話の月の女神ルナに由来する。これは、ギリシャ神話のSelene(セレーネ)に相当する。

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