ラピスラズリ
読み:ラピスラズリ
外語:lapis lazuli
群青色を呈する石で、「瑠璃」ともいい、美しいものは宝石として珍重される。12月の誕生石の一つ。
概要
ラピスラズリは、他の宝石とは違い、複数の鉱物からなる岩石である。
主成分は青金石(ラズライト、lazurite)という鉱物である。
加えて、殆どのラピスラズリには、方解石(calcite、白)、方曹達石(sodalite、青)、および黄鉄鉱(pyrite、金色)が含まれている。
その他に、次のようなものが含まれている(英名ABC順)。
- 普通輝石(augite)
- 透輝石(diopside)
- 頑火輝石(enstatite)
- 藍方石(hauynite)
- 普通角閃石(hornblende)
- 雲母(mica)
- 黝方石(nosean)
この他にも、様々な微量成分を含む。
特徴
金色の斑点は、黄鉄鉱(パイライト)である。
青金石(ラズライト)の含有量が多いほど濃い群青色となるが、方解石(カルサイト)が増えるにつれ白くなる。方解石は炭酸カルシウムを主成分としており、石灰岩と同じ成分で白〜灰色を呈している。
近年は群青色が一様な良質な石の産出が減り、白色のものが増えたことから、染色で青くしたものがある。購入の際には注意が必要である。
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