パイオニア11号
読み:パイオニアじゅういちごう
外語:Pioneer 11
アメリカの
宇宙探査機
で、木星探査機、土星探査機。
目次
情報
基本情報
沿革
特徴
技術情報
対宇宙人
観測
情報
基本情報
所有国:
アメリカ合衆国
打ち上げ: 1973(昭和48)年4月6日11:11:00
(JST)
(@132)
ロケット: アトラス・アジーナ
発射台: ケープカナベラル空軍基地
質量: 259.0kg
搭乗員: なし(無人)
国際標識番号: 1973-019A
先発機
パイオニア10号
の妹機である。
沿革
日付は原則としてアメリカ時間。
1972(昭和47)年4月6日: 打ち上げ
1974(昭和49)年12月3日:
木星
最接近(4荳2960km)
1979(昭和54)年9月1日:
土星
最接近(2荳900km)
1990(平成2)年2月: 海王星・冥王星軌道を超え、惑星軌道空間を離脱
1985(昭和60)年:
発電機
能力の劣化に伴い、観測機器の同時利用が不可に
1995(平成7)年9月30日: 交信途絶、科学観測終了
1995(平成7)年末: 太陽から44.7au、速度は2.5au/年
特徴
技術情報
地球との交信は衛星通信バンドのうち
Sバンド
が使われ、地球→探査機は2110MHz、探査機→地球は2292MHzだった。出力は8Wである。
探査機は全長2.9mで、機体背後に
直径
9フィート(3m)の高利得パラボラアンテナが取り付けられ、その下には全方位の低利得アンテナが取り付けられている。
放射性物質
を熱源とし熱電対を用いた
原子力電池
(RTG)2機が搭載されており、木星到着時出力144W、土星到着時100Wを供給した。また2基の
太陽
感知器と1基のカノープス星感知器が搭載されていた。
対宇宙人
この探査機も
パイオニア10号
と同様のパネルが設置された。
観測
2番目の木星探査機として、1974(昭和49)年12月3日に
木星
から4荳2960kmにまで接近した。この前後に木星探査をし、また木星の重力場を用いたスイングバイをで軌道を変えた。
初めて土星の接近する探査機として、1979(昭和54)年9月1日に
土星
から2荳900kmまで接近し、土星の環の観測などを行なった。
そして1990(平成2)年2月に海王星・冥王星軌道を超え、惑星軌道空間を離脱した。
発電機
能力の劣化に伴い、1995(平成7)年9月30日に交信が絶え、科学観測は終了された。同年末にパイオニア11号は太陽から44.7auの距離にあり、2.5au/年の速度で太陽から遠ざかっていた。
探査機はその後も飛行を続け、およそ400万年後にわし座の恒星に近づく予定である。
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