サファイア
読み:サファイア
外語:sapphire

 鉱物学ではコランダム(Corundum)に属する、アルミナの単結晶の一つ。9月の誕生石。
目次

概要
 一般式はAl2O3。結晶系は六方晶系。
 不純物が無ければ無色だが、チタンを不純物に含む天然のものは青色や瑠璃色を呈し、これらは宝石として珍重される。
 電子材料としては一般には合成品が使われる。レコードプレイヤー用の針の材料でもある。
 モース硬度9。

特徴

ルビーとサファイア
 コランダムには他に赤いルビーがある。不純物がチタンの場合は青色をなすサファイア、3価のクロムの場合は赤色をなすルビーとなる。
 ルビー同様に赤くても、色が薄い場合はピンクサファイアと呼ばれる。物質的にはサファイアとルビーは同等と言える。

宝石
 宝石として珍重されるが、装飾用と工業用がある。
 サファイアと言ってもピンキリであり、装飾用として使えないようなものは、ドラム缶一本で幾ら、というような水準のものもある。

サファイアガラス
 モース硬度9は、モース硬度10のダイアモンドに次ぐ硬度を意味する。
 サファイアは傷や破損への耐性が高いことから、腕時計やスマートフォンの画面などに利用されている。

レコード針
 レコードプレイヤーで使う針にサファイアがよく使われていた。
 サファイア針で1本約50時間使えたとされる。
 ブルジョアはダイアモンドの針を使うが、ダイヤ針は1本約200時間使えたと言われている。

再検索