ケーブル工事
読み:けーぶるこうじ

 電気工事のうち、低圧用の電力ケーブルを用いた施工法。
目次

概要
 住宅の屋内配線では最も一般的なもので、ケーブルを壁などにステップルで固定して配線する。この時、配管にケーブルを通した場合でも、電線管工事ではなくケーブル工事という。
 露出(展開した)場所・隠蔽場所のいずれでも施設可能で、また水気の多い場所でも施設できる。
 工事に際して、電力ケーブルはガス管や水道管、電話線のような弱電流電線には触れないようにしなければならない。

特徴

基本事項
 ケーブル同士の接続はジョイントボックス内で行なう。
 ケーブルの曲げについては、屈曲半径はケーブル外径の6倍以上を原則とする。
 支持点(サドルやステップルで固定した場所)間隔は、造営材の側面・下方への施設では2m以下、垂直で接触防護措置を施す場合は6m以下とする。
 重量物からの圧力、あるいは著しい機械的衝撃を受ける場合(コンクリート直埋を含む)、金属管に収めるなどの防護措置を設ける必要があり、その場合金属管は金属管工事に準じた設置工事が必要である。

地中配線
 地中配線をする場合は、ケーブルでなければならない。工事の手法には、直接埋設式、暗渠式(暗きょ式)、管路式などいくつかの方法があるが、よくあるのは直接埋設式である。
 直接埋設式では、道路など重量物の圧力を受ける場所では埋設深さ1.2m以上としてコンクリートトラフ内にケーブルを入れる。庭など重量物の圧力を受けない場所では、埋設深さ0.6m以上とし、ケーブルは堅牢な板の下にするかトラフ(樋)で囲う。
 管路式の場合は、保護管であるケーブル埋設用FEP管(波付硬質合成樹脂管)の中にケーブルを通す。

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