カカオ
読み:カカオ
外語:cacao
アオイ科の常緑樹。その実に含まれる種子を食用とする。実と木を区別するため、木は
カカオノキ
、種子は
カカオ豆
ともいう。
目次
情報
分類
旧階層
新エングラー分類法
クロンキスト分類法
生態
特徴
学名
歴史
実
情報
分類
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
ドメイン
:
真核生物
Eukaryota
界:
植物界
Plantae
門:
被子植物門
Angiosperm
▼: 真正双子葉類 eudicots
▼: 基幹真正双子葉類 core eudicots
▼: バラ群 rosids
▼: 第2真正バラ群 eurosids II
目: アオイ目 Malvales
科: アオイ科 Malvaceae
属: カカオ属 Theobroma
種: カカオ cacao
科の下に亜科を置くこともある。
旧階層
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー/クロンキスト共にアオギリ科だったが、APG分類法で整理され、APG分類法ではアオイ科となっている。
新エングラー分類法
門:
被子植物門
Angiospermae
綱:
双子葉植物綱
Dicotyledoneae
亜綱:
古生花被植物亜綱
Archichlamydeae
目: アオイ目 Malvales
科: アオギリ科 Sterculiaceae
クロンキスト分類法
門: モクレン門 Magnoliophyta
綱: モクレン綱 Magnoliopsida
亜綱: ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
目: アオイ目 Malvales
科: アオギリ科 Sterculiaceae
生態
原産地は
中南米
の熱帯地域で、一説では南米のアマゾン河流域、ベネズエラ・オリノコ河流域とされる。
栽培適地は
赤道
直下で、赤道南北緯20度以内とされる。但し、全体生産量の75%は南北緯8度以内で栽培されている。
カカオは、
気温
の他に、豊富な水と水はけのよい土壌、湿潤な気候が必要となる。つまり充分な
水分
がなければ生育できず、幾ら暑くても砂漠のような所では生育できない。
熱帯
の植物なので暑い気候を好むが、日本のような寒冷な気候でもかろうじて越冬はできるらしい。
特徴
学名
カカオの学名はTheobroma cacaoである。
うち属名Theobromaはギリシャ語起源の語で、θεοσ(theos)は「神」(god)、βρω~μα (bro~ma)は「食べ物」(food)を意味し、
英語
で「food of the gods」、つまり「神の食べ物」を意味する。
歴史
古代から、アステカ族やマヤ族がこの実を飲料として用いていた。
この実は時に、貨幣価値を持つほどに貴重なものとして扱われており、それがTheobroma「神の食べ物」の由来になった。
実
カカオの果実は、木にぶら下がるように実る。
果実の中には大きな種が大量にあり、この種子が
チョコレート
になる。
果実には果肉もあるが、カカオの実自体(実の果肉)は苦くて不味いため、食べられることはない。
再検索