オポチュニティー
読み:オポチュニティー
外語:Opportunity

 アメリカNASAの火星探査計画(Mars Exploration Rover Mission)で使われた無人火星探査機の一つで、ローバー2号機。「MER-B」。「オパチュニティー」とも。
目次

情報

基本情報

沿革

特徴

着陸
 2004(平成16)年1月25日14:05(JST)(@253)に火星赤道地域にあるメリディアニ平原への軟着陸に成功した。
 ここは直径約20mの浅いクレーターで、周囲には細かい土壌が広がる。オポチュニティーの台座、つまり着陸地点は、1986(昭和61)年1月28日のスペースシャトルチャレンジャー号の事故を追悼し、チャレンジャー記念基地(Challenger Memorial Station)と命名された。

ミッション
 当初は90火星日として地表観測に投入されたが、当然ながら延長が繰り返されている。
 動く間は使い続けるだろう事は、想像に難くない。

最終ミッション
 このミッションでは2機が投入され、同じプログラムで動作している。
 もう1機のスピリットは、2009(平成21)年5月にエンデバークレーターの直前、「トロイ」(Troy)を通過できず、そのまま身動きが取れなくなりミッションが終了となった。その後はオポチュニティーが1機のみでミッションにあたっていた。
 オポチュニティーに与えられた最後のミッションは、このエンデバークレーターに向かうこととされた。最終目的地となるスピリット停止地点は「スピリット・ポイント」と名付けられている。

名前
 公式には、マーズ・エクスプロレーション・ローバーB (MER-B)という。オポチュニティーは愛称である。
 名前「オポチュニティー」(機会)は、NASAと玩具会社Legoが主催した命名・作文コンテストで、10万人の中から選ばれた当時9歳の少女、小学4年生のSofi Collis(ソフィー・コリス)によって命名された。
 ソフィーはシベリアの孤児院で育ち、1歳の時に養子としてアメリカに渡った。彼女の作文で、アメリカが自分にスピリット(気力)とオポチュニティー(機会)を与えてくれたことへの感謝が綴られていたことから、これが探査機の名前として採用されたのである。

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