ゆめぴりか
読み:ゆめぴりか

 の品種の一つで、低アミロース米である。
目次

概要
 北海道上川農業試験場で産み出され、2008(平成20)年に北海道の奨励品種として採用された稲の品種である。
 北海道で人気が高まっている品種で、全国的に販売されている。

情報
 母本の札系96118は、きらら397の突然変異種であり、コシヒカリ系である。父は、「ほしのゆめ」の系統である「ほしたろう」で、こちらもきらら397やあきたこまちの系統で同様にコシヒカリ系ということで、この米はコシヒカリ系の米ということになる。

系譜図
渡育214号(しまひかり)上育397号(きらら397)札系96118(北海287号)上育453号(ゆめぴりか)
道北36号(キタアケ)
あきたこまち(秋田31号) 上育418号(ほしのゆめ)上育427号(ゆめたろう)
道北48号
上育397号(きらら397)
上育394号空育150号(あきほ)
空育133号

特徴

名称
 米の名は、美味い米を求めた北海道民の「夢」と、アイヌ語で「美しい」を意味する「ピリカ」から。
 この名称は公募によるもので、3,422通の中から選ばれたとされている。

栽培地
 北海道で奨励品種として採用されたことから、作付面積と販売量が増加。
 公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構「平成26年産 水稲の品種別作付動向について(平成27年3月31日)」によると、2014(平成26)年の作付面積は、北海道の17.5%で北海道3位、全国でも1.2%の全国12位となっている。
 北海道では人気の品種となっているらしい。


 コシヒカリの系統で、加えて低アミロース米であることから、粘り気があり、更に甘味のある良食味品種である。
 柔らかめでもっちり好きな人向けの品種である。水を減らしても柔らか目の炊きあがりになるため、好き嫌いが分かれやすい。
 日本穀物検定協会による2010(平成22)年産米の食味試験では、同じく北海道産米である「ななつぼし」と共に、北海道産米初の最高ランク「特A」に輝いた。

イメージキャラ
 「ななつぼし」とのブレンド米は「キュンちゃん」が使われているが、「ゆめぴりか」単独では特に設定はない。

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