ASIC |
辞書:科学用語の基礎知識 半導体用語編 (IYIC) |
読み:えーしっく |
外語:ASIC: Application Specific Integrated Circuit |
品詞:名詞 |
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概要 |
完全な特注品であるフルカスタムと、メーカーが用意した半製品を顧客のニーズに合せるセミカスタムとがある。
一般に、ゲートアレイやスタンダードセルを用いた、セミカスタム品を指すことが多い。
特徴 |
ASICとFPGA |
ASICとFPGAは、似ているがいくつかの違いがある。
FPGAは実装状態でもプログラミングが可能で回路を書き換えることができるが、ASICは後からの変更はできない。こういった機能面があるが、両者の最大の違いは製造コストにある。
ASICは作るまでにお金がかかるが、製造に入れば1個あたり数十円〜数百円程度である。一方FPGAは、どうしても1個あたり数千円は掛かる。ここで考える必要があるのは使う個数であり、10個、100個といった小規模な製造ならFPGAが選択肢になるが、数万個以上使う予定があり、かつ回路を書き換える必要がないのであれば、ASICのほうが費用対効果が高い。
使途 |
セミカスタム品であれば、例えば通信用途であればルーターやスイッチ等用のネットワーク通信機器用ASIC、あるいはQUALCOMMのMSMに代表される携帯電話機用ASICなどがある。
画像処理用としては、キヤノンのDIGICなどのようなカメラ専用ASICや、映像機器用のMPEGエンコーダー/デコーダーASICなどがある。
電源制御IC(PMIC)なども、携帯電話機向けなどに作られたASICがある。
リンク |
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