6N |
辞書:科学用語の基礎知識 工学系技術編 (NENGI) |
読み:スィックスナイン |
外語:6N: 6nine: 99.9999% |
品詞:名詞 |
工業系専門用語で、純度99.9999%のこと。6つ9があるので、six nineという。
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概要 |
金属関係や、機器分析で使うガス(ヘリウムなど)、半導体材料などでよく用いられる。
AV関係でも、音声ライン用ケーブルや、スピーカーケーブル等に使われており、「ピュアオーディオ」と称して一部のマニアが使用している。しかし、それが必ずしも音質向上につながる訳ではない。
特徴 |
気体不純物 |
注意すべき点として、この純度表記には気体元素の不純物が含まれていない事が多い。
一般に気体元素不純物は金属元素不純物よりも多量であり、6N(99.9999%)と呼ばれる高純度金属であっても、気体不純物を考慮すると4N(99.99%)程度であると言われている。
計算 |
1gの金属中に1μg(10−6g)の不純物があるとすると、不純物は0.0001%ということになる。これを1ppmと表わす。
更に高レベルの不純物測定技術を使えば10−9のppbの計測も可能で、更に近年は10−12のpptレベルの定量も可能となっている。
生成法 |
6N銅は、電気銅を更に精錬する必要があり、さらにコンタミ防止のために専用の炉や鋳造設備が必要となる。また、成分を保証するためには特殊な分析も必要になるなど、一般的な4N銅と比較するとコストが非常に大きくなる。
2011(平成23)年1月21日、日立電線株式会社は、通常の4N銅にチタン(Ti)を添加して銅中の不純物(硫黄など)を制御することで、6N銅相当の軟化特性など種々の特徴を持った純銅の開発に成功したと発表された。6Nを作るより、大幅なコスト削減が見込める。
リンク |
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