FG
読み:エフジー
外語:FG: Frame Ground

 フレーム・グラウンド。筐体接地すること。GND(グラウンド)の一つ。
目次

概要
 電子回路というのは、電源線とグラウンド線で出来ており、この対により電子回路は動作する。
 グラウンドというと「電子回路の基準電位になる場所」と「大地に接地すること」の二義があるが、電子回路の場合は前者である。そこで区別するために、基準電位に接地することは接地と言わずグラウンド(GND)ということが多い。

特徴

FG≠接地
 電子回路というのは、基準電位に対する電位差で信号を表わすため、基準電位の安定性は重要である。
 更に言えば、その基準電位は、必ずしも接地され、大地と同電位である必要はない。大地は安定した電位を保ってはいるが、接地することで逆にノイズを拾うこともある。
 基準電位さえ安定していれば、それが大地に対する電位がどうであれ、電子回路としては満足なのであり安定して動作する。従って、一般的な電子回路は接地をすることなく利用されている。

グランドの種類
 GNDには大きく、シグナル・グランド(SG)、フレーム・グランド(FG)、アース(E)の三種類がある。
 アナログICなどを併用する場合は、その電源はディジタルと分離され、SGと+VでアナログICが稼働される。SGは、ディジタルのGNDであるFGと分離されるが、最終的にはどこか一箇所でFGに接続され、FGと同電位とすることが多い。
 このような意味で、FGは、その電気回路におけるあらゆる基準の電位を定める場所となる。これが基準電位というものである。

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