CNOサイクル
読み:スィーエヌオウ-さいくる
外語:CNO process
恒星
にて行なわれている
核融合
反応の一つ。
目次
概要
特徴
CNO-Iサイクル
CNO-IIサイクル
OFサイクル
概要
主として大質量星で起こっている反応。
太陽
でも僅かに起こってはいるが、温度が足りないため主力にはなっていない。
「サイクル」ということで、反応が一巡すると元に戻る特徴があるが、前提として事前に
12
Cや
16
Oなどの「種」が必要となる。第二世代以降の大質量星の場合、かつての第一世代が作ったこれらをあらかじめ持って生まれるため、この反応が可能となる。
特徴
CNO-Iサイクル
「サイクル」の名の通り、
12
C→
13
N→
13
C→
14
N→
15
O→
15
N→
12
C、というように、また元に戻ってくる。
12
C +
1
H →
13
N + γ
13
N →
13
C + e
+
+ ν
e
(
β崩壊
、陽子は中性子に変換される)
13
C +
1
H →
14
N + γ
14
N +
1
H →
15
O + γ
15
O →
15
N + e
+
+ ν
e
(β崩壊、陽子は中性子に変換される)
15
N +
1
H →
12
C +
4
He
最後に生じた
12
C は、また最初の反応で使われる。
CNO-IIサイクル
非常にまれに、CNO-Iサイクルから次のような分岐が生じることがある。これも、
15
N→
16
O→
17
F→
17
O→
14
N→
15
O→
15
N、というように、また元に戻ってくる。
15
N +
1
H →
16
O + γ
16
O +
1
H →
17
F + γ
17
F →
17
O + e
+
+ ν
e
(β崩壊、陽子は中性子に変換される)
17
O +
1
H →
14
N +
4
He
14
N +
1
H →
15
O + γ
15
O →
15
N + e
+
+ ν
e
(β崩壊、陽子は中性子に変換される)
OFサイクル
大質量星では、CNO-IIサイクルの
17
O +
1
Hの結果、
14
N +
4
Heではなく
18
Fを生じ、分岐することがある。
これも、
17
O→
18
F→
18
O→
19
F→
16
O→
17
F→
17
O、というように、また元に戻ってくる。OとFが交互になっているため、OFサイクルという。
17
O +
1
H →
18
F + γ
18
F →
18
O + e
+
+ ν
e
(β崩壊、陽子は中性子に変換される)
18
O +
1
H →
19
F + γ
19
F +
1
H →
16
O +
4
He
16
O +
1
H →
17
F + γ
17
F →
17
O + e
+
+ ν
e
(β崩壊、陽子は中性子に変換される)
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