ARMv6
読み:アーム-ヴィーシックス
外語:ARMv6

 ARM命令セットアーキテクチャーVersion 6のこと。2001(平成13)年に発表された。
目次

概要
 ARMv5Tシリーズからの拡張として、従来の16ビットThumb命令を拡張して32ビットThumb命令を搭載したThumb-2命令に対応した。
 RISCなのに可変長にしてまで命令を増やそうとするあたり、相変わらずARMはRISCらしくない。
 加えて、次の機能に対応する。

特徴

LDREXとSTREX
 ARMv6で、排他的レジスタロード/ストア命令であるLDREXとSTREX命令が追加された。
 このため、ARMv6以降では従来使われたSWPとSWPB命令は、ARMv6アーキテクチャーでは非推奨命令となった。更に後継のARMv7アーキテクチャーではついに削除され実行すると未定義命令が発生するようになった。

種類
ARMv6K
 ARMv6のARM命令セットに、マルチプロセッシングをサポートする命令と、いくつかの拡張メモリーモデル機能を追加した。
 ARMv6KZまたはARMv6Zは、ARMv6Kアーキテクチャーのためのセキュリティ機能。
ARMv6T2
 ARM命令セットと同程度の機能を有するThumb-2命令を追加した。

コア
 ARMv6からはアーキテクチャーも細分化が進んだ。

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