A2型
読み:エイ-にがた
外語:blood type A2

 ABO式血液型のうちA型の亜型の一つ。弱いA型とも呼ばれ、抗原が少ない。
 白人の場合、A型およびAB型の約20%がA2型であるが、日本人ではその数は少なく、およそ0.2%である。日本人の大半はA1型である。
目次

特徴

糖鎖
 血球からは1細胞あたり約120万本の糖鎖が伸びる。抗原はA1型の1/3〜1/4程度しか存在せず、1細胞あたり約25万のA抗原を持ち、すなわち糖鎖の約2割にA抗原が付いている。残りはH抗原(O抗原)である。
 

血球
 血球は、抗A抗体、抗AB抗体ともに対し陽性を示す。

血清
 血清中に抗B抗体と抗H抗体を持ち、更に抗A1抗体が陰性ないし弱陽性である。
 唾液中にはAとHを認める。
 A・B型転移酵素はA型を認める。

A1型との差異
 A1型との差異として、
 などが挙げられる。
 A1型とA2型の識別には抗A1抗体の差を用い、抗A1レクチンで判断する。

輸血
 輸血の場合、A1血球との反応性が体温(37℃)でも陽性(+)であればO型を、さもなくばA型を用いる。

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