藻類 |
辞書:科学用語の基礎知識 生物学編 (BBBIO) |
読み:そうるい |
外語:algae |
品詞:名詞 |
水中や湿地などに生息し、光合成で酸素を作る生物のうち、植物界に属さない(コケ植物、シダ植物、種子植物以外の)生物。
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概要 |
葉緑体などの色素をもち、独立栄養を営む植物のうち、五界説の植物界を除いた生物をいう。
五界説では、藻類は植物界や原生生物界を行ったり来たりし分類群が固定されていなかったが、DNA研究などに基づく現在では、○界説のように範囲を区切ること無く自然な分類を行なうのが主流になっている。
特徴 |
古典的分類 |
光合成色素の色に応じて、緑藻、紅藻、褐藻とに分けるのが伝統的分類で、様々な生物を含むみ、古い五界説などの分類法でも、特に○界○門の○○、といったような厳密な分類ではない、曖昧なものであった。
さらに、真正細菌である藍色細菌(藍藻=らんそう)なども含んでいる。
現在の分類 |
現在は、DNA研究に基づき、五界説などの分類は瓦解していることから、次のように階層立てて分類することが可能。
これに基づくと、「光合成で酸素を作らない生物」すなわち独立栄養生物までもが藻類に含まれることになる。
ミドリムリなどがこのグループに含まれる。
葉緑体は緑藻の二次共生による。
かつての「植物界(Plantae)と同義の分類である。
緑藻、紅藻、灰色藻などは、このグループに含まれる。
紅藻の二次共生により黄色の葉緑体を持つグループ。
褐藻や珪藻は、この門に含まれる。
渦鞭毛藻などが含まれるグループ。
渦鞭毛藻は、紅藻の二次共生のほか、ハプト藻やクリプト藻なども共生で取り込んだ、複雑な葉緑体を持っている。
リンク |
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