抗原
読み:こうげん
外語:antigen
免疫反応を励起させる物質。
概要
細菌やウイルスが持つ蛋白質やポリペプチドである。
これが抗原性を失わないまま体内に侵入すると免疫によって非自己(異物)と認識され排除される。
特徴
抗原には幾つかの種類がある。
- 同種抗原 ‐ 種を超えない個体間(ヒト‐ヒト、マウス‐マウス等)で免疫応答を引き起こす抗原 … MHC、HLA、血液型、アロタイプ等、輸血・妊娠・移植などに関係する
- 異種抗原 ‐ 異種動物間で免疫応答を引き起こす抗原 … 細菌、ウイルス、真菌、原虫など
- 異好抗原 ‐ 種を超え、近縁関係にない生物間でも広く自然界に存在する共通抗原 … フォルスマン抗原
- 自己抗原 ‐ 自己の生体構成成分に由来し、自己に対し抗原性を発揮する抗原 … 核、DNA
- 隔絶抗原 ‐ 免疫系の接触を受けることなく発生してきた臓器の自己抗原 … 目の水晶体、精子など
- 種特異抗原 ‐ ある種の動物細胞に存在しているが、他種には存在しない抗原
- 臓器特異抗原 ‐ 種に関係なく、臓器に存在する共通抗原
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