ロキソニン
読み:ロキソニン
外語:Loxonin

 ロキソプロフェンナトリウムを成分とする、プロピオン酸系の非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)。メーカーは第一三共。
目次

基本情報

製品
 薬価は随時変更される。記載の薬価は執筆(2016(平成28)年3月)時点。

効果・効能
 主要な用途は次のとおり。

用法・用量
 消炎・鎮痛の場合、成人で1回60mg、1日3回を経口投与する。頓用の場合は1回60mg〜120mgを経口投与する。
 解熱・鎮痛の場合、成人で1回60mgを頓用する。原則として1日2回まで、1日量180mgを超えてはならない。
 年齢・症状に応じて適宜増減する。小児への安全性は確立されていない。高齢者では副作用が出やすいので少量から開始する。妊婦については、治療上の有益性が危険性を上まわる場合に限る。動物実験で、胎児への影響が報告されている。
 空腹時の投与は避けることが望ましい。

成分・添加物

成分

添加物

規制区分
 特になし。
 かつては「劇薬」「処方せん医薬品」の指定があったが、現在は解除され、処方箋がなくても購入可能となった。

作用機序
 他のNSAIDsと同様、プロスタグランジン(PG)を生合成する酵素、シクロオキシゲナーゼ(COX)の活性を阻害する。
 ロキソプロフェンナトリウム水和物はドラッグの前躯体(プロドラッグ)であり、未変化体のまま消化管より吸収されたあと、速やかに活性を持つ代謝物trans-OH体(SRS配位)に変換されて作用する。

禁忌
 アスピリン喘息の患者は、ロキソニンに限らずNSAIDs全般が使用禁忌である。

剤形
 錠剤は円形の割線入り素錠である。
 
 
 錠剤も細粒も、ごく薄い紅色に着色されている。

風味等
 わずかに特異な苦味(収れん味)あり。
 錠剤は無臭だが、散剤はわずかに特有臭あり。

名称の由来
 不明。

副作用など
 過敏症などが生じた場合は、投与を中止すること。
 胃粘膜等に作用してしまい胃炎などを招く可能性があるため、可能な限り食後に服用するのが望ましい。胃が弱い場合は胃薬と共に服用するのが望ましい。

姉妹品・後発品
 ゾロは無数にある。

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