ラボナ
読み:ラボナ
外語:Ravona

 バルビツール酸系ペントバルビタールカルシウムを成分とするマイナートランキライザー(催眠鎮静剤)。メーカーは田辺三菱製薬(旧・田辺製薬)。
目次

薬品の特徴

製品

効果・効能
 不眠症、麻酔前投薬、不安緊張状態の鎮静、持続睡眠療法における睡眠調節。
 最高血中濃度到達時間1時間、血中濃度半減期15〜48時間の中期型催眠鎮静剤

用法・用量
 不眠症では、成人においては一回50mg〜100mgを就寝前に経口投与。
 麻酔前投与では、成人においては手術前夜100mg〜200mg、手術前1〜2時間に100mgを経口投与。
 不安緊張状態の鎮静では、成人においては一回25mg〜50mgを1日2〜3回経口投与。
 いずれの場合も、年齢や病状に応じて適宜増減する。

成分・添加物

成分

添加物

規制区分
 本剤は向精神薬であるため、2002(平成14)年3月8日厚生労働省省令第二十三号及び2002(平成14)年3月18日厚生労働省告示第九十九号により、投与量は一回につき14日分が限度となる。

薬効薬理
 短時間作用型バルビツール酸誘導体で、中枢神経系に対して全般的な抑制作用を示す。
 その全容は明らかではないが、睡眠・鎮静作用の一部については、GABA様作用ないしGABAの作用増強に基づくものと考えられている。

剤形
 白色円形のフィルムコート錠。
 
 

風味等
 味は苦い。

名称の由来
 不明。

注意点

小児、高齢者
 小児では呼吸抑制が起こる可能性があるため、慎重に投与すること。
 高齢者へは、少量から始めるなど、慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等
 妊婦・授乳中の婦人へは慎重に投与すること。類薬(フェノバルビタール)では催畸形性が報告されている。
 分娩前には連用しないことが望ましい。出産後新生児に退薬兆候(多動、振戦、反射亢進、過緊張等)が現われることがある。
 授乳中の婦人への投与はしないことが望ましい。外国において、母乳中への移行が報告されている。

副作用など
 過敏症、精神神経系、腎臓、血液で幾つか副作用ありとされるが、頻度不明となっている。
 頻度が明らかな主なものは次の通り。
 副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行なうこと。

姉妹品・後発品
 成分一致薬は今のところ無いようである。
 但し、ペントバルビタール塩としては、ペントバルビタールナトリウムを成分とする大日本住友製薬の「ネンブタール」などがある。

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