ラボナ
読み:ラボナ
外語:Ravona
バルビツール酸系
の
ペントバルビタールカルシウム
を成分とする
マイナートランキライザー
(
催眠鎮静剤
)。メーカーは田辺三菱製薬(旧・田辺製薬)。
目次
薬品の特徴
製品
効果・効能
用法・用量
成分・添加物
成分
添加物
規制区分
薬効薬理
剤形
風味等
名称の由来
注意点
小児、高齢者
妊婦、産婦、授乳婦等
副作用など
姉妹品・後発品
薬品の特徴
製品
50mg錠: 薬品コード1125 006F 1022、識別コードTA123、薬価10.20円/1錠
効果・効能
不眠症、麻酔前投薬、不安緊張状態の鎮静、持続睡眠療法における睡眠調節。
最高血中濃度到達時間
1時間、
血中濃度半減期
15〜48時間の中期型
催眠鎮静剤
。
用法・用量
不眠症では、成人においては一回50mg〜100mgを就寝前に経口投与。
麻酔前投与では、成人においては手術前夜100mg〜200mg、手術前1〜2時間に100mgを経口投与。
不安緊張状態の鎮静では、成人においては一回25mg〜50mgを1日2〜3回経口投与。
いずれの場合も、年齢や病状に応じて適宜増減する。
成分・添加物
成分
ペントバルビタールカルシウム
添加物
エチルセルロース
CMC-Ca (繊維素グリコール酸カルシウム、糊料)
ステアリン酸マグネシウム
セルロース
二酸化珪素
ヒドロキシプロピルセルロース
マクロゴール
規制区分
劇薬
第二種向精神薬
習慣性医薬品(注意‐習慣性あり)
処方せん医薬品
本剤は
向精神薬
であるため、2002(平成14)年3月8日厚生労働省省令第二十三号及び2002(平成14)年3月18日厚生労働省告示第九十九号により、投与量は一回につき14日分が限度となる。
薬効薬理
短時間作用型バルビツール酸誘導体で、
中枢神経
系に対して全般的な抑制作用を示す。
その全容は明らかではないが、睡眠・鎮静作用の一部については、GABA様作用ないし
GABA
の作用増強に基づくものと考えられている。
剤形
白色
円形のフィルムコート錠。
風味等
味は苦い。
名称の由来
不明。
注意点
小児、高齢者
小児では呼吸抑制が起こる可能性があるため、慎重に投与すること。
高齢者へは、少量から始めるなど、慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等
妊婦・授乳中の婦人へは慎重に投与すること。類薬(フェノバルビタール)では
催畸形性
が報告されている。
分娩
前には連用しないことが望ましい。出産後
新生児
に退薬兆候(多動、振戦、反射亢進、過緊張等)が現われることがある。
授乳中の婦人への投与はしないことが望ましい。外国において、
母乳
中への移行が報告されている。
副作用など
過敏症、精神神経系、腎臓、
血液
で幾つか
副作用
ありとされるが、頻度不明となっている。
頻度が明らかな主なものは次の通り。
頭痛 (0.1〜5%未満)
頭重 (0.1〜5%未満)
めまい (0.1〜5%未満)
悪心
(0.1〜5%未満)
嘔吐
(0.1〜5%未満)
眠気 (0.1〜5%未満)
尿閉
(0.1〜5%未満)
副作用
が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行なうこと。
姉妹品・後発品
成分一致薬は今のところ無いようである。
但し、ペントバルビタール塩としては、ペントバルビタールナトリウムを成分とする大日本住友製薬の「ネンブタール」などがある。
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