デプロメール
読み:デプロメール
外語:Depromel

 フルボキサミン マレイン酸塩を成分とするSSRI抗鬱薬
 メーカーはMeiji Seika フェルマ。1999(平成11)年5月25日発売。
目次

情報

製品
 薬価は随時変更される。記載の薬価は執筆時点。

効果・効能
 主たる用途は鬱病であるが、その他に色々な使われ方をしている。

適用
 添付文書による効果・効能は次の四つである。

応用
 その他、次のような心の病にも使われている。
 また三環系抗鬱薬のように夜尿症への応用もされているらしいが、効果については明確な資料がなく不明である。

用法・用量
 成人は、1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量する。
 1日2回に分けて経口投与する。
 年齢・症状に応じて適宜増減する。

成分・添加物

成分

添加物
 その他1成分

規制区分
 本剤は向精神薬であるため、2002(平成14)年3月18日厚生労働省告示第九十九号により、投与量は一回につき14日分が限度となる。

作用機序
 セロトニンの神経細胞内への吸収を抑制し、遊離量を増やすことで神経の働きを活発にする。
 セロトニンが増えると不安感が和らぎ、気分を楽にするとされる。

剤形
 橙色と黄色の中間色の、円形の錠剤。
 
 
 
 

風味等
 味は苦い。但し粒は小さい。

名称の由来
 鬱病(depression)に愛のメール

副作用など
 従来の抗鬱薬と違い、口渇、便秘、排尿困難などの不快な副作用は少ない。
 飲み始めには吐き気を催すことがあるが、飲み慣れるとなくなる。
 重篤な副作用は少ないが、SSRIの特徴としてセロトニン症候群を招く可能性がある。この症状を感じた時は直ちに医師に相談すること。

姉妹品・後発品
 アステラス製薬(元・藤沢薬品工業)のルボックスとは同一成分の薬である。

補足
 この薬品は、鬱病には効果がないと見られている。
 厚生労働省は2013(平成25)年3月29日、1999(平成11)年以降に承認された新しいタイプの抗鬱薬の投与について、18歳未満への投与は慎重に検討する旨を添付文書に記載するよう、日本製薬団体連合会に指示し、その中にフルボキサミン マレイン酸塩が含まれていた。
 これは、海外での臨床試験において、有効性を確認することが出来なかったための措置である。

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