デパス
読み:デパス
外語:Depas

 エチゾラムを成分とする精神神経用剤(抗不安薬)。メーカーは田辺三菱製薬(旧・吉富製薬→ウェルファイド→三菱ウェルファーマ)。
目次

薬品の特徴

製品

効果・効能
 いわゆる精神安定剤(抗不安薬)で、かなり強力な効果がある。
 その一方、副作用である筋弛緩を利用した肩懲り治療薬としても頻用され、整形外科へ行けば普通に貰える薬でもある。睡眠薬としても使われる。
 最高血中濃度到達時間は約3時間、血中濃度半減期は約6時間。抗痙攣作用4/6、筋弛緩作用3/6。

成分・添加物

成分

添加物

規制区分
 本剤は、現時点では向精神薬には指定されていない。

用法・用量
 成人にはエチゾラムとして1日3mgを3回に分割経口投与する。

剤形
 錠剤は円形白色のフィルムコーティング錠。割線は無い。
 散剤は白色の細粒。

風味等
 この錠剤は、糖衣錠ではないがコーティングされていて甘みがあり飲みやすい。

名称の由来
 薬の名前は二説あり、デプレッション(鬱)をパス(pass)する、又は、病的状態から離れ(de)通り過ぎる(pass)、ところから命名された。

注意点
 小児への安全性は確立していない(投与経験少)。
 妊婦・授乳中の婦人への安全性は確立していない。ベンゾジアゼピン一般は、新生児へ悪影響がある事が知られる。また母乳中への移行が確認されている。
 高齢者へは慎重に投与すること。

副作用など
 眠気、倦怠感等が確認されている。
 普通に使う分には問題はないが、大量に服用すると依存性が生じる。また耐性が付きやすいため、長期連用すると効果が弱まってしまう。
 発疹・掻痒が生じた場合(0.1%未満)は服用を中止すること。

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