ジャポニカ米
読み:ジャポニカまい
外語:Oryza sativa var. japonica

 (アジアイネ)の種類の一つ。日本型。円粒種。
目次

情報

分類
 ▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。

旧階層
 古い分類法での階層構造は次の通り。

新エングラー分類法

クロンキスト分類法

概要

栽培域
 日本のほか、支那大陸東北部から朝鮮半島に掛けて栽培されている。
 また輸出用にアメリカやオーストラリアの一部でも栽培されている。
 ジャポニカ米は、世界で栽培されている米総生産量の2割弱になる。

由来
 日本の稲作は東南アジアから直接伝来したことから、ジャポニカ米の起源は東南アジア周辺にあると考えられている。
 支那などにもジャポニカ米があるが、東南アジアから日本に渡って起こった遺伝子変化と同様のことが、東南アジアから支那に渡ってからも起こったことから類似した品種が生じたのではないかとする説もある。
 このように日本と支那に類似する品種があるため、古くは稲作が支那から伝来したという説も存在していた。

特徴
 粒は丸い円形で、イネの背丈は短く低温に強い。
 タイ米で知られるインディカ米と比較してアミロペクチンの量が多く、このため米を炊くと強い粘り気があるのが特徴。
 ジャポニカ米は更に、大きく粳米(うるち米)と餅米(もち米)に分けることができる。日本で普段食べられている米は粳米である。

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