コロイド
読み:コロイド
外語:colloid

 媒質の中に、微粒子が分散している状態のもの。膠質、膠状質。このとき、媒質を分散媒、媒質内に存在する微粒子を分散相または分散粒子という。
目次

分類
 コロイドは、次のように分類できる。

特徴

組み合わせ
 分散媒(媒質)、分散相(分散粒子)ともに、固体液体気体のいずれでも良い。
 従って32つまり9種類の組み合わせが考えられるが、全ての組み合わせがあり得るわけではない。最も多い例は分散媒が液体、分散相が固体のものと考えられるが、その一方で、分散媒・分散相共に気体というものは知られていない。
 分散媒が気体というものは例が少ないが、例えば固体微粒子が気体の媒質内に分散する煙草の煙や、液体微粒子が気体の媒質内に分散する霧などが知られる。
分散媒分散相
固体固体オパール
液体 
気体固体泡(発泡スチロール)
液体固体懸濁液(泥水、墨汁、ペンキ、牛乳) (ゾル・ペースト)
液体乳濁液(マヨネーズ、木工用ボンド、アクリル絵の具)
気体マイクロバブル(ビールの泡)
気体固体固体エアロゾル(煙)
液体液体エアロゾル(霧、スプレー)
気体

分散し続ける理由
 分散粒子が一ヶ所に固まることなく、コロイドとして媒質内に均一に分散し続けているのは、ブラウン運動のためである。媒質分子は、常に分散粒子に衝突を繰り返している。
 もしこの状態に、遠心分離機などで大きな重力を加えると、コロイド状態は破壊され、沈殿を発生させることができる。

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