コペルニシウム
読み:コペルニシウム
外語:Cn: Copernicium

 超重元素の一つ。仮名ウンウンビウム(Uub)。
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。
同位体天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
277Cn α崩壊273Ds
280Cn1秒自発核分裂(SF) 
α崩壊276Ds
283Cn4秒α崩壊279Ds
自発核分裂(SF) 
285Cn約30秒α崩壊281Ds

性質
 この元素は水銀と同じ12族に属する。
 周期的な特性(s軌道の閉殻性)により単体は水銀より更に揮発性であると予想されており、もって常温常圧では液体であると考えられている。但し融点を観測するだけの量と半減期がなく、現時点では観測できていない。

特徴

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見

ドイツ
 1996(平成8)年2月9日、ドイツのヘッセン州ダルムシュタットの重イオン科学研究所(GSI)の加速器で、208Pbに70Znイオンを衝突させるという方法で作りだされた。
 製法は208Pb+70Zn→278Cn→277Cn+nである。
 277Cnの半減期は、一説には約240msだったとされる(資料なし)。

その後
 その後も、PbにZn、あるいはUにCaを衝突させるなどの方法で次々と作り出され、その兆候が研究された。
 日本の理化学研究所も追試に参加している。

命名権
 この元素の命名権はドイツのGSIに与えられた。GSIは地動説を提唱したポーランドの天文学者コペルニクスにちなみ、コペルニシウム(Copernicium)を元素名として提案した。
 そして、コペルニクスの誕生日1473年2月19日(文明5年1月22日)にちなみ、IUPACが2010(平成22)年2月19日に命名を発表した。日本化学会も、2月26日までに正式和名を「コペルニシウム」に決定した。

主な化合物
 (未確認)

前後の元素
 
 111 レントゲニウム ‐ 112 コペルニシウム ‐ 113 ニホニウム

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