土星の第2衛星。「エンケラドス」ともいう。
- 規模
- 赤道半径: 252.1km
- 偏率: (不明)
- 体積: (不明)
- 質量: 1.08×1020kg
- 密度: 約1.61g/cm3
- 赤道重力: (不明)
- 脱出速度: 約0.24km/s(0.2km/cBeat)
- 移動速度等
- 自転周期: 約32.9時間(同期)
- 赤道傾斜角: 0
- 公転周期: 約32.9時間
- 平均軌道速度: (不明)
- 会合周期: (不明)
- 公転軌道
- 半径: 237.948Mm
- 離心率: 0.0047
- 傾斜角: 0.019° (対 土星の赤道)
- 実視等級(V): (不明)
微量の大気が観測されており、主成分は水(水蒸気)と見られている。
しかしエンケラドゥスは重力が弱いことから、これらを留めて置くことができず、直ぐに宇宙へと逃げてしまう。
なお、水蒸気とは言っても、決して高温なわけではない。単に気圧が低いため気体になりやすいというだけで、衛星の表面温度は最高でも-130℃程度とされている。
無人探査機カッシーニでの観測により、表面は氷で覆われているが、氷と、中心核との間は水で満たされていることが判明した。
星全体に広がる海、すなわち大量の水が液体の状態で存在することから、生命が存在する、または過去に生命が存在した可能性もある。
エンケラドゥスには、液体の水、有機炭素、窒素など、地球と同様の生命を形成するのに必要となる物質が発見されていることから、まだまだ不明だが、このエンケラドゥスには生命体が存在するのではないかと考えられている。
氷火山活動が観測されていることや、メタンやアセチレンがあるなら、それらを餌とする細菌は地球にもいるため、エンケラドゥスでも発生し生存できる可能性があると考えられている。
現在は主として土星探査機カッシーニでの探査で得られた情報に頼っている。追加の探査機も検討されてはいるが、しかし土星は遠いため、探査機を送ると言ってもコストなど様々な問題があり、容易ではない。
1789(寛政元)年にドイツの天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された。
英名Enceladusは、ギリシャ神話の巨人(ギガース族)の一人、エンケラドゥス(〓γκε'λαδοσ、Enke'lados)に由来する。
用語の所属
衛星
土星
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フリートリッヒ・ヴィルヘルム・ハーシェル