ピリン系の解熱鎮痛消炎剤。現在、日本のOTC医薬品において唯一配合が認められているピリン系成分である。
- 分子式: C14H18N2O
- 分子量: 230.31
- 比重: (該当資料なし)
- 融点: 103℃〜105℃
- 沸点: (該当資料なし)
- CAS番号: 479-92-5
- ICSC番号: (登録なし)
- 化学名: 4-isopropyl-2,3-dimethyl-1-phenyl-3-pyrazolin-5-one
イソプロピルアンチピリン
- 外観: 白色の結晶または結晶状粉末、無臭
- 溶解性: (該当資料なし)
ブロスタグランジンの生合成を阻害し、発痛物質ブラジキニンへの増強効果を抑制する。
風邪に伴う発熱、喉痛、悪寒、頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状を和らげる。
ピリン系であるため、アレルギーにより、いわゆる「ピリン疹」と呼ばれる湿疹が生じる場合がある。
このほか、血液障害、腎機能等の障害が起こる可能性があるほか、胃腸障害、頭痛、倦怠感などを生ずることがある。
かつて頓服薬の代表だった「セデスG」は前述のような副作用が問題となり製造中止となったが、イソプロピルアンチピリンは効果が強いことから他のセデスシリーズに含む製品がある(セデス・ハイなど)。
(未確認)
味は僅かに苦い。
- セデス・ハイ (シオノギ製薬)
- セデスG (シオノギ製薬) (製造中止)
用語の所属
解熱鎮痛消炎剤
ピリン系
IPA