アポロ1号
読み:アポロいちごう
外語:Apollo 1
アメリカの月探査機の打ち上げ実験船。
概要
1967(昭和42)年2月21日にNASAのSaturn 1Bロケットにより打ち上げられる予定だった。
しかし1967(昭和42)年1月27日、アポロ計画初の有人宇宙飛行実施に向けた予行演習中に、アポロ司令船(コマンドモジュール)は爆発・炎上してしまったのである。
探査機の情報
- 搭乗員
- Virgil Ivan "Gus" Grissom
- Edward Higgins White II
- Roger Bruce Chaffee
- 待機搭乗員
- Walter M. Schirra, Jr
- Donn F. Eisele
- Walter Cunningham
事故
原因
船内は純粋酸素で満たされていたが、船内の酸素流量が高すぎるという警告音が繰り返し鳴っていた。さらに宇宙船と外部との通信機器が不調だった。そのような状況で実験を継続中に、電線から発生した火花で引火、火災となったのである。しかも宇宙船の設計上の問題で、乗組員は短時間での脱出が不可能だった。
船内のパイロット3人は宇宙服のおかげで焼死は免れたものの、火災から4分後には窒息と一酸化炭素中毒で既に死亡していた。これはアポロ計画において、唯一の爆発事故であった。
対応
事故調査と司令船の再建の間、NASAは全有人打ち上げの延期を決定した。
また当初このミッションはApollo-Saturn 204(AS-204)とコードネームで呼ばれ、「アポロ○号」の名は付かない予定だったが、1967(昭和42)年春、このミッションにアポロ1号という名が与えられ、2号と3号は欠番となり、1967(昭和42)年11月に計画されていたミッションがアポロ4号となった。
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