アクロマート |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学・機材編 (UASTE) |
読み:アクロマート |
外語:achromat |
品詞:名詞 |
色消しレンズの一つ。異なるガラスによるレンズを組合せ、2色の焦点をそろえた形式。
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概要 |
一般には、凸レンズと凹レンズを1枚ずつ組合せ、C線(赤)とF線(青)の焦点位置を揃えたもの。
少なくとも1色についてアプラナートであることを条件に加えることもあり、その場合は2色色消しアプラナートとも呼ばれる。
特徴 |
条件 |
屈折望遠鏡では対物レンズの色収差がどうしても避けられないため色消しレンズを用いるが、アクロマートはそのうちの一つで、比較的安価なものである。現在、入門用の安価な屈折望遠鏡は、価格を抑えるためにほぼ例外無くこのタイプのレンズが使われている。
典型的なアクロマートの特徴は、肉眼では見えにくい紫色を無視して拡散させるかわり、他の2色が同一焦点に集まるように設計されている。眼視ではそれほど問題にならないが、天体写真撮影では色のにじみなどとして現れることがある。
色収差 |
焦点距離が短いものでは色収差が目立つが、焦点距離が長いものは設計次第でそれなりの性能を発揮する。
また、光軸上で2色の焦点が一致していればアクロマートと呼べるが、設計の悪い光学系では光軸から離れるに従って急速に焦点位置がずれて、視野周辺で像が悪くなるものもある。
リンク |
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