アポクロマート |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学・機材編 (UASTE) |
読み:アポクロマート |
外語:apochromat |
品詞:名詞 |
色消しレンズの一つで、3色の焦点を揃えたタイプのレンズ。色収差が非常に少ないのが特徴だが、その代わりに高価である。写真撮影などにも威力を発揮する。
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概要 |
通常、アクロマートではC線(赤)とF線(青)の焦点を揃えているが、アポクロマートでは更にG線(紫)の焦点位置まで揃った3色色消しを実現する。
また、厳密には3色色消しになっていなくても、各色の焦点がきわめて狭い範囲に集中している場合はアポクロマートと称することがある。
特徴 |
条件 |
3色色消しだけでなく、1色以上についてアプラナートであること、または2色以上についてアプラナートであることを条件に加えることもあるが、色消しのみを条件とするのが一般的である。
とはいえ、わざわざアポクロマートにする製品であれば、球面収差やコマ収差も、ゼロではなくても良好に補正されているのが当たり前といえる。
枚数 |
以前は、アポクロマートといえばレンズを3枚以上使うのが当たり前であった。
近年ではフルオライト(蛍石)、EDガラス、SDガラスなどの異常低分散ガラスの開発により、2枚構成のアポクロマートも作られている。
リンク |
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