かご形三相誘導電動機
読み:かごがた-さんそうゆうどうでんどうき
かご形回転子を用いた三相誘導電動機。
概要
構造が簡単でその分安価となり、また巻線形三相誘導電動機のようにスリッピングやブラシといった摩耗部分が存在しないため保守が簡単で堅牢である。
始動トルクが小さいため突入電流が生じることから、それに対応した始動装置が必要になる。
特徴
始動法
いかにして始動させるかが重要となるため様々な始動法があるが、いずれも利点と欠点がある。
力率
コイル(巻線)に電流を流した場合でよくあるのは、電流は電圧より遅れて流れる現象である。これを遅れ力率という。
電圧と電流に時間的なずれがある場合は仕事をしない電流が増えるため、電動機に対して消費する電力より大きな電力を供給してあげなければならない。この割合を力率というが、力率が悪いと同じ力を出すために必要な電流が大きくなるため、無駄な消費電力が増え、その分電気料金にも影響が出る。
そこで無駄な電流を減らすため、電流を進める働きをもったコンデンサーを負荷に並列に接続し、コイルで遅れた分のずれを減らす。この力率改善のために挿入されるコンデンサーを進相コンデンサーという。
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