いて・りゅうこつ腕 |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学天体用語編 (USTLY) |
読み:いて-りゅうこつわん |
外語:Carina〓Sagittarius Arm |
品詞:名詞 |
銀河系に確認されている、四本の大きな渦状腕の一つ。いて腕(Sagittarius Arm)ともいう。英名はCarina〓Sagittarius Armであるため直訳すればりゅうこつ・いて腕である。
|
概要 |
地球から見ると、いて・りゅうこつ腕はいて座やりゅうこつ座が見える方向の近くに確認されるため、このように呼ばれている。
いて・りゅうこつ腕は、「ペルセウス腕」と「たて・ケンタウルス腕」の間にあり、天の北極から銀河系を見て、「たて・ケンタウルス腕」より回転方向側に存在する。
特徴 |
主な天体 |
いて・りゅうこつ腕にある代表的な天体は、次の通りである。概ね距離順に配列したが、複数の説があるものは、そのうちの一例を採用した。
太陽系が存在するオリオン腕に隣接する腕であるため観測が容易な天体が多く、メシエ天体も多く所属している。
中間質量ブラックホール |
超高速度星である「PG 1610+062」が、いて・りゅうこつ腕付近から射出されていることが判明している。
太陽質量の4〜5倍程度、若く青いB型の恒星が550km/s(475.2km/cBeat)前後の速度で射出されており、これだけの運動エネルギーを与えうる中間質量ブラックホールが、この腕内に存在することを間接的に示している。
前後の渦状腕 |
(←回転方向) ペルセウス腕 ‐ オリオン腕 ‐ いて・りゅうこつ腕 ‐ たて・ケンタウルス腕
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |