麻疹ウイルス
読み:ましんウイルス
外語:Measles virus

 麻疹(はしか)を引き起こす病原体であるウイルスの名。1本鎖RNA・非分節型マイナス鎖RNAウイルスである。
目次

情報
 現在のウイルス学では、次のように分類される。

分類


 麻疹ウイルスはWHOにより、遺伝子型の違いから現在は20に分類されている。
 日本ではこのうちD3とD5が流行、近隣の特定アジア地域ではH1が流行していたが、近年は近隣国人の流入が激しいためか、日本でもH1が流行の兆しを見せている。

特徴
 麻疹ウイルスの感染力は非常に強く、流行を抑えるためのワクチン接種率は95%以上が必要とされる。
 現在はワクチンの効果により以前のような流行は減り、感染者数自体減少傾向となっており、本邦においては、長年の悲願であった麻疹制圧が、ようやく視野に入って来た昨今ではある。
 しかし、日本ではワクチン空白期がありワクチン接種が任意となった時代が約10年存在しており、この間の無接種者は患者予備軍であり、相当数いると予想される。このため局所的な感染を招きやすい状況にある。

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