遮断器
読み:しゃだんき
外語:circuit breaker
短絡事故などである一定を超える電流が流れた時に、その回路を遮断する装置。ヒューズと違って再起動することが可能。ブレーカー。
概要
過電流(過負荷または短絡)が発生した時に電気を止め、それ以上の事故を防ぐ。
遮断器が動作することを「トリップ」といい、遮断器がトリップすることで電流を断つ動作を「遮断」といい、遮断するための電極開放動作を「引外し」という。
古くは当用漢字に「遮」の字がなかったため「しゃ断器」と書かれたが、1981(昭和56)年に制定された常用漢字には含まれるため、以降は「遮断器」と書かれるようになった。
特徴
種類
分電盤に取り付けられているもので、用途に応じて次のようなものがある。
極と素子
用途に応じて、繋げる線の数(極数)と、中の素子の数を考慮する必要がある。
AFとAT
遮断器にはAFとATという二種類の定格電流が定められている。
- AF(アンペアフレーム) ‐ 最大定格電流で、遮断器に流れても大丈夫な電流の大きさ。50AFなら最大定格電流は50Aである。
- AT(アンペアトリップ) ‐ 遮断器としての定格電流で、実際に遮断器が作動する電流値。20ATなら定格電流20Aであり、20A以上の電流が流れると遮断器がトリップする
AFは流れても壊れない電流値で、それ以下の値で実際に作動する定格値ATが定められているのが通常である。
再検索