血清アミラーゼ
読み:けっせいアミラーゼ
血液中に含まれるアミラーゼ。アミラーゼは、炭水化物などを分解する消化酵素である。
概要
アミラーゼは主に唾液腺と膵臓から分泌されている。
健康な人でも、血液中に僅かにアミラーゼが含まれ、唾液腺由来が60%、膵臓由来が40%とされている。
健康診断では、33〜120IU/l 程度が基準である。
このアミラーゼは1/3が腎臓から尿として排泄され尿アミラーゼとなり、残りは肝臓などで処理される。
検体検査においては、生化学的検査(I)である「D007 血液化学検査」に分類されている。検査料は11点である。
特徴
検査目的
健康診断では、膵臓疾患を検出するために実施される。
正常値
診療機関によって様々だが、一例は以下の通り。
- 血清アミラーゼ (33〜120IU/l)
- P-アミラーゼ (17〜57IU/l)
病気
血清アミラーゼが上昇する疾患として、次のようなものがある。
- 急性膵炎
- 慢性膵炎
- 膵臓がん
- 膵管や胆管の閉塞
- 唾液腺疾患
- 腎不全 (腎臓からのアミラーゼ排泄が減るため血中濃度が高まる)
- マクロアミラーゼ血症
血清アミラーゼが極端に低下する症例はあまりないが、次のような事が考えられる。
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