芳香族 |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質用語編 (NSUBY) |
読み:ほうこうぞく |
外語:Aromatic |
品詞:名詞 |
ベンゼン環を代表とした環状の不飽和炭化水素で、芳香族性を持った物質の総称。
|
概要 |
一般的にはベンゼン環を含むものをいう。
それ以外でも、環状に繋がった全体のπ電子数が4N+2の場合、環の形状を問わず芳香族となる。つまり多核であってもよく、多核であるものは多核芳香族という。
特徴 |
種類 |
芳香族という名前なので、良い香りがしそうな気もするが、実際は悪臭のものが多い。
様々なものがあるが、主に次のようなものが見られる。
ヘリセン |
ベンゼン環をらせん状に縮合させて連結させた物質をヘリセンという。
ベンゼン環の数により、[n]helicene のように命名する。nが6個以上になると両端の環がぶつかり合うことになるため上下が生じるため光学異性体が生じることになり、この場合は [S]- または [R-] を冠して呼び分ける。
なお、6個のベンゼン環を縮合させ、さらに中央にも縮合させた計7個が縮合した形になるものは、コロネン(coronene)という。
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |