林檎
読み:りんご
外語:Apple

 バラ目バラ科の落葉高木。その果実を食用とする。
目次

情報

分類
 ▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。

旧階層
 古い分類法での階層構造は次の通り。

新エングラー分類法

クロンキスト分類法

生態
 原産地は中央アジアのコーカサス地方とされる。
 日本には徳川時代に渡来した。

特徴

果実
 食物繊維が豊富で、整腸作用がある。他にも様々な有用な物質が含まれている。
 果皮にはオクタコサールやアントシアニン、密入り林檎の蜜はソルビトールである。また有機酸(カルボン酸)の林檎酸は林檎に含まれていることから命名された。

品種
 日本では、サンふじ、王林、ジョナゴールド、陸奥、つがる、紅玉、等が代表品種である。

補足

ニュートン
 異説もあるが、アイザック・ニュートンは、木から落ちる林檎の実が万有引力発見のひらめきとなったとされている。
 当時の木は既に枯れてしまったが、接ぎ木で移植されたものが世界各国に存在する。

旧約聖書
 旧約聖書における、善悪を知る果実(禁断の果実)が、現在は林檎と解釈されることが多い。但し聖書の舞台となった当時のメソポタミアに林檎は存在しなかったため、あくまでも後世での俗説である。
 聖書においては、イブが蛇にそそのかされ禁断の果実を食べ、アダムもそれを食べてしまったところ、二人は善悪を知ることとなり、裸でいることを恥と感じ局部を葉で隠すようになった。それを見た神は果実を食べたことを知り、二人をエデンの園から追放したとする。また、蛇は罰として手足を奪われ、地を這うだけの生き物にされてしまったとする。

ギリシャ神話
 ギリシャ神話では、不和の女神エリスが「最も美しい女神へ」と書いて黄金の林檎を投げ混み、そこにいたヘラアテナアフロディテの三女神の不和を生んだ。
 これが発端となり後にトロイア戦争が起こったという。

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